オリジナル化粧箱入り
ご希望の場合はオリジナルの手提げ袋を同封致します。
ご購入はお一人様2本までとさせていただきます。
「㊈ 久野九平治本店」シリーズは、ワインで言う「村=ヴィラージュ」ごとの日本酒。こちらは、兵庫県黒田庄エリアの中の「田高」地区の山田錦100%で造られる1本。テロワールとヴィンテージを表現するため自社で所有し自社栽培で育てた同一収穫年の米を使用しています。
ー テロワール ー
田高地区は標高が低く肥沃な地区で、日照を遮るものがなく日照時間が長いのが特徴。
また、加古川が氾濫して形成された土壌で粘土質と砂が適度なバランスを保っており、コメに栄養が凝縮するため、生み出される日本酒は力強く凝縮感のある味わいが特徴です。
文字通り田んぼの価値が高かった地区だったため、この名前になったと言われています。
ブルゴーニュで例えるなら、リッチながらも綺麗な酸がある「ムルソー」。フレッシュな柑橘や青リンゴ、ディルやアネットのようなハーブの香りが中心となった非常に爽やかな印象で、グラスを回すと米由来のミネラル感の香りが立ち上がってきます。
香り同様に味わいも爽やかでフレッシュ。上品な凛とした酸が米由来の旨みと見事に調和し、余韻に向かって味わいを引き締めスレンダーな印象を与えています。
― 2020ヴィンテージ ―
2020年はこれまで10年山田錦栽培に携わり、初体験の年でした。そして、改めて人の無力さ・天候の大事さ、植物の偉大さを感じた年でした。
黒田庄エリアの山田錦は長い梅雨の影響で例年の50%の収穫量となりました。
しかし、その中で育つお米は例年よりも生命力に満ち溢れる良い米でした。
栄養が少ない年ですが、それでも山田錦という品種は他の品種よりも実が充実するお米故に、必ず開くタイミング・味わいのピークが存在します。
こういった年は開くタイミングが早く、味わいのピークが「刹那」なのが特徴です。稲が栄養を残しにくい中でも栄養を残した「必死さ」を感じます。
味わいは旨味のボリュームが出にくい分、苦みや酸味といった弊社の特徴をより感じやすくメリハリのある味わいになりやすいです。特に早いタイミングでは顕著です。グラマラスな年は、ボリューム感のあるお料理に合わせるのに対し、20年は繊細なお料理に合わせたいイメージです。
もう2年経過すれば、旨味のボリュームも増してくるので毎年の山田錦のお酒のようにメインのお料理、赤いお肉などとの相性は良くなります。
早い段階では温度を低めにして、旨味のトーンを抑えることで5味の立体感をお楽しみいただければと思います。(もちろん温度の上昇とともに現れる旨味もお楽しみください)
2020年ならではの5味の立体感。これが2020ヴィンテージのキーワードになります。
ー アンバサダー近藤佑哉氏によるテイスティングコメント ー
外観はクリアで微かにイエローのトーンが見られます。
香りはやや閉じており熟れた白桃や洋梨、メロン、ライラックの香りを硬質的なミネラルの香りが包み込むようにパックしている印象。グラスを回すとよりミネラリーで微かにスモーキーなニュアンスやカマンベールチーズを感じます。
味わいはアタックからボリュームのあるクリーミーでソフトな酸味が口中に広がり、中盤からはふくよかな旨味が味わいをより肉厚な表現をしています。アフターには心地よい苦味を感じ、余韻も 長く、味わいからは力強く、エナジェティックな印象が感じられます。
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