Episode 16 その男、野倉 裕太(山田錦栽培・醸造担当)
引き続き名古屋の蔵を拠点にしながら黒田庄での米造りに携わる醸し人を紹介していきます。
彼は現在、「火入れ」という最終工程を任されています。最後に大きく酒の出来を左右する責任の重い重要なポジションです。そこで彼は日々研鑽を重ねています。
野倉 裕太(1994年生まれ)
入社五年目になります野倉 裕太です。趣味は、野球、野球観戦、お酒を飲む事です。 私は、小6から高校まで野球をしていました。
そんな私が日本酒に興味を持ったきっかけ。 私は学生時代から、かなりの酒好きで時々親に止められるくらい毎晩飲んでいました。
そんなある日、先輩に誘われて日本酒をメインで取り扱っている居酒屋で、アルバイトとして働くことになりました。 私はそこで日本酒を色々試飲させて頂き、「美味しい!」と思ったと同時に、「全部味が違う!」と驚きました。
そこでお米と水で造ったのに何故味が全部違うんだろう?と単純に疑問を抱きました。 そこから、どうやって造ってるんだろう?と調べていくうちに日本酒って意外と奥が深く、面白い!と、興味を持ちました。
そうして、日本酒造りに携わりたいと思い、醸し人九平次の門戸を叩きました。
初めは酒造りにしか興味なく、農業には興味がありませんでした。 しかし、1年目から黒田庄へ行くことになり、田植えから稲刈りまで1シーズン通して経験することが出来ました。
正直行きたくないと思っていましたがいざ酒米造りをしてみると、楽しい!面白い!の連続です。 あっという間に、自分で植えた苗が1日、1日成長していく姿、その苗が山田錦を実らして、お酒になるということが楽しみになっていきました。
また、その年の気候や、台風のタイミング、日照時間などで酒米の性質が変わるということ、毎年違うドラマがあるという事を学び、その事実に圧倒されました。
今は、毎年田植えの時期になると、今年はどんなドラマがあるのだろう?そのお酒はどんな味になるのだろう?と楽しみになってきます。
- 選択結果を選ぶと、ページが全面的に更新されます。
- スペースキーを押してから矢印キーを押して選択します。