Episode 19 その男、宮地 勇弥(山田錦栽培・醸造担当)
引き続き名古屋の蔵を拠点にしながら黒田庄での米造りに携わる醸し人を紹介していきます。
彼は自らの夢を追うため一度退社しました。そんな彼ですが、今年、一回りも二回りも大きく成長して戻ってきました。
宮地勇弥(1991年生まれ)
私は幼いころから料理が大好きで、手の加え方を変えたらどうなるんだろう?どうしたらおいしくなるんだろう?と疑問に思いたくさん料理をしていました。そこから食品に興味がわき大学で食品について学ぶうち、飲むのが大好きだったお酒に関わりたい、手作業で酒造りをしたいと強く思うようになり、縁あって萬乗醸造へ入社することが出来ました。
田んぼへは入社1年目の5月から携わらせていただきました。その年は例年より日照量が少なく米造りは難しい年でしたがお酒になると、とてもおいしく、自分が土づくりから携わったお米が酒になったことで喜びもひとしおでした。
ですが、それと同時に自然の偉大さも思い知らされました。私はぐずついた天気になるたび、もっと太陽が照ればいいのになぁと思っていましたが、実は自然がこんなにも素晴らしいお米を作っていたことに驚きを隠せませんでした。
実は私は出戻りで、一度自らの夢である役者になるべく上京したことがあります。
結果、夢はかないませんでしたが、経験はお酒造りにも生きてくると信じています。
私は演技もお酒も本質は似ていて、見てくださる皆様、飲んでくださる皆様に楽しいひと時をお届けしたい、その本質は一緒だと思っています。
田んぼでの経験、役者としての経験、自分のすべての経験を活かし皆様に楽しいひと時を過ごしていただけるお酒を造るべく日々精進してまいります。
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