Episode 24 山田錦の特性について
今回は山田錦の特性を栽培期間の違いと言う側面から見ていきたいと思います。
黒田庄では今月(6月)から田植えがスタートしました。皆さんが一般的に田植えと聞いて想像する時期より遅く感じはしないでしょうか?それは山田錦が晩生(おくて)と呼ばれる品種だからです。早生(わせ)、晩生(おくて)と言った言葉を聞いたことがありますでしょうか。これは作物が収穫期を迎えるまでの栽培期間の長さを例えた言葉になります。早生と晩生、それぞれ何が違ってくるのでしょうか。
早生と晩生の違いについてはみかんで例えると想像しやすくなるかもしれません。下の図をご覧ください。
米の話に戻ります。それが米であっても上の図のように早生品種はサイズが小さく、まだ甘味が遠く、水気も乏しく(硬い)なります。それはワインで例えるとライトボディで、早飲みタイプとなります。それに対して晩生品種である「山田錦」はサイズが大きく甘みがあり熟しています。そのためグラマラスなタイプとなります。
決して米の優劣をお伝えしたいわけではありません。酸味の強い早生みかんが好きな方、甘味の乗った熟したみかんが好きな方、それぞれいらっしゃると思います。同様に山田錦が熟したグラマラスなタイプであると言うことを、皆様が日本酒を選ぶ際の条件・基準の一つとしてご記憶頂けたらと思います。
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