Episode 27 土壌が持つ力を最大限に引き出す – LA CAVE de Kuheiji|九平次公式ショップ
2022-08-08 01:05

Episode 27 土壌が持つ力を最大限に引き出す

テロワールのポテンシャルを最大限表現すること。それは、土が持つ力を最大限引き出すことから見えてきます。

今回より田植えが始まるまでの土つくりを中心にお伝えしていきます。

現在、私たちが目にする田圃は「乾田」と言われるもので、稲刈りの後は田圃に水がありません。明治の初めまでは「湿田」と言って一年中水が張られた田圃が多くみられました。「乾田」は、収穫後田圃の水を抜いて乾かし、田植え前までに深く耕すことで、土が細かく練り上げられ、地力を向上させることが出来ます。

11月、刈取りが終わった田圃は株が残っています。また、稲が実りに向かうために土中の養分を使い切っていて土自体が固く締まっています。これを強い力でゆっくりと鋤いていきます。刈取り後、最初のこの田起こしを「荒起こし」と呼んでいます。

田圃を鋤くことによって土中に空気を送り込むことが出来ます。

その際に、稲の切り株や雑草などの有機物を一緒に鋤き込みます。雑草は、おもに地表下1~3cmのところから発芽します。 ですので雑草を土と共に鋤きこむことで、その発生を減らすことができます。

この雑草を含む有機物を微生物やミミズなどが分解して、養分を作り出します。その中には、窒素・リン酸・カリウムをはじめとする微量な養分も含まれています。また、空気を送り込むことによって微生物が活発に活動出来る様になります。

「荒起こし」以降の田起こしを「塊返し(くれかえし)」と呼んだりしますが、これを代掻きまでに複数回繰り返し、稲を植えたときに根が張りやすく成長が促進されるよう塊の無いさらさらとした土質を目指します。

 

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