Episode 28 水管理の大切さ
田圃の水管理は、 昔から「水見半作(みずみはんさく)稲作の半分を占めるほど大切な作業」と言われるほど重要なポイントです。
門柳地区の土壌はその特徴として水や肥料が留まりにくいため水の管理が非常に大切になります。稲が植わった状態での水管理は田圃に入る水、出ていく水の調整をすることしか出来ないため田植え前の段階での準備が重要となってきます。田植え後、田圃に水を「入れる」、「出す」ということだけで水管理が出来る状態を目指します。
水管理の第一歩として、まず「田起こし」と並行して「畔塗り」を行います。これは文字通り田圃に畔(あぜ)を造っていくことを指します。まずは水を湛えられる状態にならなければ田圃として機能しません。畔が崩れて隣の土地や田圃に水が流れてしまっては元も子もありません。そのためしっかりと畔を塗り固めていきます。泥団子を固める時と同じように多少なりとも土に水分が無ければ土は硬く固まりません。理想は雨の日の翌々日くらいの湿った土の状態での畔塗りです。
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