Episode 30 代掻き – LA CAVE de Kuheiji|九平次公式ショップ
2022-08-08 01:16

Episode 30 代掻き

 いよいよ田圃の土の準備も最終段階になります。田起こし(くれ返し)、ゴイゴイで起こされた田圃に水を入れていきます。ただ、水を満たしただけでは私たちが目指す田圃の土にはなりません。水が入った田圃にはまだまだ土の塊が残っています。それを砕いて均していきます。最終的に水管理のしやすい水口からしりまでなだらかな傾斜のある、それでいて平らかな田圃を目指します。この水を張った田圃を田植えの出来る状態にすることを代掻き(しろかき)と呼んでいます。

目指すのは土がフワフワの状態で水が澄んでいること。そして稲がしっかりと根を張れる状態であること。

水持ちを良くするために門柳地区では二度代搔きをします。門柳地区は田圃に高低差があるため水管理に繊細さが必要です。上の田圃から順に代掻きを行っていきます。そのため上の田圃から順に水管理をしなければなりません。

田植えのタイミングでは表土が露出しない程度まで水を抜く必要があります。水嵩はしりにある板で調節します。但し、田圃の広さによって水が抜けるスピードが変わってきます。田圃の面積が広いほど水が抜けるまでに時間がかかります。そして水を抜くタイミングを間違えてしまうと田植えがスムーズに行えなくなってしまいます。水が少なければ田植え機が入れませんし、多すぎれば稲を植えることが出来ません。田植えの日から代掻きの日程を逆算していきますのでその田圃の特徴(水が抜けるまでの時間や、代搔きに要する時間など)を熟知していないと田植えが順調に進みません。

テロワールを熟知していなければ目指す米には辿り着けないのです。

 

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